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「ブログはオワコン、集客はSNS」への違和感
「今どきブログはオワコンですよ。集客はSNSでしょう」、独立を考えている社労士の方から、こんな声をよく聞きます。
確かに、SNSの拡散力は魅力的です。手軽に始められて、うまくいけば一気に多くの人に届く。その気持ちはよくわかります。
それでも私は、一人社労士事務所こそ、SNSより先に自分のWebサイト(ブログ)を持つべきだと確信しています。理由はたった一つ、SNSには決定的なリスクがあるからです。
それは、SNSが「他人のプラットフォーム」だからです。なお、以降、ブログとWebサイトは同一のものとして書いていきます。
他人のプラットフォームに依存するリスク
アメブロ、note、X、Instagram、YouTube、TikTok、——これらは便利ですが、あなたのものではありません。
運営会社の都合でサービスそのものが終了することも、規約変更である日突然アカウントが凍結されることもあります。あなたが何年もかけて積み上げた発信は、他人が用意した土地の上に建てた家のようなものなのです。
「そんな酷いことはありえない」と思っていませんか?
これは絵空事ではありません。
かつて一世を風靡したブログサービス「Posterous」は、Twitter(現X)に買収された翌年にサービス終了を発表し、多くのユーザーが慌てて移行作業を強いられました。地道に蓄積してきたコンテンツが、ある日突然アクセスできなくなる・・・それまでの努力が、文字どおり水の泡になるのです。
参考: 3万本以上の記事が消える? 「cakes」運営会社に聞いてみた
これが、他人のプラットフォームに依存するリスクです。
社労士事務所として発信・蓄積してきたコンテンツは事務所の信頼を支える大切な資産です。その資産を、他人の判断一つで消し飛ぶ場所に置いておいて、本当に良いのでしょうか。
WebサイトとSNSの性質の違い
プラットフォームの違いという点とは別に、もう1点、WebサイトとSNSには以下のような性質の違いがあります。
- ブログ(ストック型・資産)
- 記事が資産として蓄積される
- 過去の記事も検索エンジンから継続的にアクセスされる
- 時間が経つほどコンテンツの価値が高まる
- SNS(フロー型・消耗品)
- 投稿はタイムラインで流れていく
- 過去の投稿はほとんど見られない
- 常に新しい投稿を続ける必要がある
ストック型とフロー型、これは長い目で見たとき、大きな違いとなって積み重なっていきます。
一人社労士事務所の場合、顧問先への対応、新規問い合わせへの対応、法改正への対応——やるべきことは山積みです。SNSに毎日投稿し続けるのは、現実的ではありません。
一度書いた記事が何年も、24時間365日、休むことなく理想の顧客に向けて情報発信し続けてくれる。これがWebサイトの本質的な価値です。
以下の記事でも紹介していますが、
- 一人社労士のうち「特段情報発信はしていない」が61.0%と最も多く、「事務所ホームページを開設」しているのはわずか30.4%
というのが現実です。逆に言えば、7割が事務所のWebサイトを開設していないのです。これは大きなチャンスだと思いませんか?
参考: なぜ社労士にWebサイトが必要か——7割が持っていない今こそ差別化のチャンス
WebサイトとSNSの使い分け
ここまで読んで「SNSを全否定しているのか・・・」と感じた方がいるかもしれませんが、そうではありません。
SNSには、拡散力と即時性という独自の強みがあります。私がお勧めしているのは、両者の「使い分け」です。
- Webサイト(メイン)
- 専門的で詳しい記事を投稿
- SEO対策を意識した記事作成
- 資産として蓄積
- SNS(補助)
- ブログの新着記事を告知
- 日常的なコミュニケーション
- タイムリーな情報発信
Webサイトを主軸に据え、SNSは自分自身のプラットフォームへの入口として使うのです。
実際、私も新しい記事を公開したときはSNSでシェアしています。ただし、SNSそのものに多くの時間を割くことはしません。
一人社労士にとって、時間は最も貴重な資源です。
限られた時間をどこに投資するか——私の経験では、ブログやWebサイトこそが最も費用対効果の高い選択だったのです。
「ほどほど」だからこそ、最初に自分の土台を築く
独自ドメインとレンタルサーバーには、年間で1万円程度のコストがかかります。
しかし、事務所の家賃も従業員の人件費に比べたら微々たるものです。むしろ、一人社労士だからこそ、この投資を惜しむべきではありません。
完璧なWebサイトを目指して何も作らないより、まずは名刺代わりになる最低限のものを今日作ることをお勧めします。
事務所名、業務内容、経歴、問い合わせ方法——これだけでも十分です。デザインの作り込みや記事の追加は、後からいくらでもできます。
焦らず、諦めず、淡々と有益な情報を提供し続ける——それが一人社労士の集客の本質であり、「ほどほど」経営の真髄です。
SNSの流行り廃りに振り回されるのではなく、まずは自分だけの土台を持つこと、そこからすべてが始まります。
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私自身、社労士という資格に誇りを持っています。企業からの社労士に対する不満をよく聞きますし、「社労士なんて役に立たない」と思われることは、正直悔しいです。
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そんな想いから、少しでも社労士業界全体のレベルアップに貢献できればと考えています。
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