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従業員のスキルアップは「労働者主体」ではなく「企業主体で決定する」が多数:令和5年度調査

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昨今リスキリングが話題となっています。

ただ、思い込みやイメージではなく、データを踏まえて正しい状況を説明するのが当事務所のスタンスなので、今回は「令和5年度「能力開発基本調査」の結果」を用いて、現状を解説します。

企業主体で決定 or 労働者主体

注意

以下は本来であればグラフが表示されます。
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正社員に対する能力開発方針は、

  • 「企業主体で決定する」又はそれに近いとする企業:72.9%
  • 「労働者個人主体で決定する」又はそれに近いとする企業:26.8%

正社員以外については、

  • 「企業主体で決定する」又はそれに近いとする企業:65.5%
  • 「労働者個人主体で決定する」又はそれに近いとする企業:34.0%

と「企業主体で決定する」と回答している企業が多くなっており、この点は日本企業の昔からの強み・意識がまだ色濃く残っている印象です。

OJT重視 or OFF-JT重視

次に、OJTとOFF-JTのどちらを重視するかという点ですが、正社員に対する教育訓練に当たっては、

  • 「OJTを重視する」又はそれに近いとする企業:78.5%
  • 「OFF-JTを重視する」又はそれに近いとする企業:21.1%

正社員以外については、

  • 「OJTを重視する」又はそれに近いとする企業:80.6%
  • 「OFF-JTを重視する」又はそれに近いとする企業:18.9%

と圧倒的にOJT重視と回答している企業が多くなっています。

OJTとOFF-JTに優劣はないと考えますが、データを見る限り、かなりの偏りがあります。

OJTの場合は既存の業務のブラッシュアップに留まってしまい、業務効率化のための新たな視点が生まれにくいのではないかと危惧するところであり、OFF-JTの重要性がもっと検討されるべきでしょう。

関連:教育訓練費用を支出した企業は54.6%:令和5年度調査

関連:OFF-JTを実施した事業所は72.6%、しかし全従業員対象は27.1%:令和5年度調査

関連:OFF-JTを受講した時間は1年間で10時間未満:令和5年度調査

参考:令和5年度「能力開発基本調査」の結果を公表します

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