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人事の「採用」は子供の遊び? Googleのデータ分析と興味深い結果

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昨年、人事部門の「採用ごっこ」に終止符を打つべきだ 〜誰も幸せにならない子供遊び〜という議論を巻き起こす記事が話題になりました。

人事は本当に不要な組織なのか?

私自身は、人事が不要な組織とは思っていません。

ただ、記事にあるようなことしかやっていない人事部門であれば、間違いなく不要でしょう。単なる手続きだけなら、数名の「作業」をする人がいれば良いし、ほとんど外注してやってもらえば良いだけです。

話題となった記事の以下の部分については、私も同意見です。

若干悪意に満ちている気もしますが、よっぽど腹に据えかねることがあったのでしょう。

画一的な指標で何となく判断して人選した気になってる「子供遊び」。現場を知らずして適性が分かるとする勘違いの「ママゴト」。そんな事に膨大な数の学生達が巻き込まれているのが就活の実体です。就活ノイローゼ、就活自殺に代表される就活を取り巻く悪の根源は人事部門にあると言っていい。

失うものは何も無い立場から上から目線で学生を裁く快感に浸り、人の人生を弄ぶゲームに興ずる。時には内定辞退者にブチ切れて恐喝する一方、仮に採用した学生が10日で辞めても責任は取らず、科学的学習もせず同じ過ちを繰り返す。そんな「採用ごっこ」で学生を疲弊させるのはもうやめるべきでしょう。

そもそも「人事」と書いてなんて読みますか。「ヒトゴト」と読みますね。

Googleが自社をデータ分析して得られた知見

対照的なのが以下の記事です。Googleが、自社の従業員をデータ分析して得られた知見をまとめている内容です。

先程の記事では「独立した人事部門は諸悪の根源」「科学的に分析して繰り返し判断するPDCAが回されているべき」と書いていましたが、その答えが以下の記事にあります。

参考:優れたリーダーに学歴は関係ない。Googleが自社社員をデータ分析して得られた意外な知見

Googleは、直感に頼らない、エビデンスベースのアプローチをとることで、昔から言われている「優秀なチームを構築する知恵」の数々を覆してきました。

例えば同社では2年に1回、全社員が上司を12-18の要素について評価する「上方フィードバック評価」を行なっています。

これまでにGoogleの採用プロセスに参加した志願者は数万人に上るため、面接の結果と実際の業務における成功を関連づけるだけのデータは、十分に集まっているのでしょう。

面接での質問を分析した結果、リーダーは予測可能かつ一貫していなければならないことが判明しました。

上司が予測可能であるほど、部下の進捗を邪魔する障害物(上司自身)をなくすことができます。

上司とは一般的に、干渉・指図・口出し、出しゃばりをする傾向があるものですが、この障害を取っ払ってしまえば、部下は安心して仕事を進めることができるのです。

そのため部下の心には、優れた仕事をするための余裕が生まれます。

この記事を読んで最もすごいと思った点が、創業者のLarry PageとSergy Brinの採用方針が、このデータ分析の知見によって変わったことです。

創業者の採用方針は間違っているとデータが示したことで、創業者も納得したわけです。

データは、その分析により恣意的に作成されることも可能という印象を持っていますが、創業者が自身の考えを翻してしまうほどの、データ分析というのはとても興味がわくところです。

以下の本もかなり話題になっていますし、私自身大いに参考になる内容が盛り沢山でした。

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