Work Life Fun

仕事も人生も楽しむ社労士

行数を明示してその行の文字列を削除する方法(sed)

※当サイトはリンクに広告ページが含まれている場合があります

みんな大好きbashの話、といっても、現在のmacOSのデフォルトは、bashからzshに変更されているので、以下はzshを用いる場合の解説になります。

2行目の文字列を削除したい場合

まず、ファイル「test.txt」の中身は、以下の5行の文字列とします。

line1
line2
line3
line4
line5

この2行目「line2」という文字列を削除したい場合、bashでは以下のコマンド一発です。

$ sed -e "2d" test.txt

結果は以下のようになります。

line1
line3
line4
line5

複数行の文字列を削除したい場合

次に、1行でなく、複数行の文字列を削除したい場合です。2行目から4行目を削除したい場合は「2,4d」とします。

sed -e "2,4d" test.txt

結果は以下のようになります。

line1
line5

実務で役立つファイル操作 sed

当然、1つのファイルであれば、コピペで十分です。わざわざ、こんなコマンドを覚える必要はないのでは・・・と思うでしょう。私も学生時代はそう思っていました。

しかし、人事労務だけでなく総務業務でも、定型書類・定型データを従業員分、数十枚、数百枚扱うことなんて日常茶飯事です。

そうすると、書式は同じ、でも従業員の氏名など、書類の箇所によっては違う書類・データがあったりします。

そんなときこそ、bashの出番です。100のファイルがあっても1秒もかからず終了します

以下は、実際に実務で利用したスクリプトです。といっても、ファイル名をここで公開するわけにはいかないので、変更しています。

#!/bin/sh

for i in {1..100};do
    cat member$i.md
    sed -e "19,25d" member$i.md > new/member$i.md
done

このスクリプトで実行したのは以下の作業ですが、たった6行でできます。

  • 100人分の従業員ファイル(ここではmember1からmember100)をループ処理で読み込み
  • 19-25行目の文章を削除
  • 「new」フォルダに、新しいmember1からmember100のファイルを作成

100人分の従業員ファイルに対する処理ですが、実際の処理は1秒もかからずに完了します。

今回は削除の方法でしたが、文字列を挿入する方法も当然あります。以下の記事をご参考ください。

関連:特定の行に行数を明示して文字列を挿入する方法(sed)

【無料】効率的に人事労務の情報を入手しませんか?
  • 毎年のように改正される労働法令への対応に頭を悩ませている
  • 総務や経理などの他の業務を兼務しているので、人事労務業務だけに時間を割けない

といった悩みを抱える企業の経営者・人事労務担当者向けに、公開型のブログでは書けない、本音を交えた人事労務に関する情報・ノウハウ、時期的なトピックに関するメールマガジンを「無料」で配信しています。

過去の配信分は公開しません。

情報が必要な方は、いますぐ以下のフォームから購読の登録をしてください。購読して不要と思ったら簡単に解除できますのでご安心ください。


up_line