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みんな大好きbashの話、といっても、現在のmacOSのデフォルトは、bashからzshに変更されているので、以下はzshを用いる場合の解説になります。
2行目に文字列を挿入したい場合
まず、ファイル「test.txt」の中身は、以下の3行の文字列とします。
line1
line2
line3
この2行目に「hoge」という文字列を挿入したい場合、bashでは以下のコマンド一発です。
$ sed -e "2i hoge" test.txt
結果は以下のようになります。
line1
hoge
line2
line3
2行目直下に文字列を挿入したい場合
2行目直下に文字列を挿入したい場合は「i」ではなく「a」を用います。
$ sed -e "2a hoge" test.txt
結果は以下のようになります。
line1
line2
hoge
line3
上の結果を見ると、3行目に挿入した形になっています。そのため今回の例では以下のようにしてもOKです。どちらを利用するかは、前後の文章との関係によります。
$ sed -e "3i hoge" test.txt
実務で役立つファイル操作 sed
当然、1つのファイルであれば、コピペで十分です。わざわざ、こんなコマンドを覚える必要はないのでは・・・と思うでしょう。私も学生時代はそう思っていました。
しかし、人事労務だけでなく総務業務でも、定型書類・定型データを従業員分、数十枚、数百枚扱うことなんて日常茶飯事です。
そうすると、書式は同じ、でも従業員の氏名など、書類の箇所によっては違う書類・データがあったりします。
そんなときこそ、bashの出番です。100のファイルがあっても1秒もかからず終了します。
以下は、実際に実務で利用したスクリプトです。といっても、ファイル名や挿入した文章をここで公開するわけにはいかないので、適宜変更しています。
#!/bin/sh
for i in {1..100};do
cat member$i.md
gsed -e "24i - hogehoge" member$i.md > new/member$i.md
done
このスクリプトで実行したのは以下の作業ですが、たった6行でできます。
- member1からmember100のファイルをループ処理で読み込み
- 24行目に「hogehoge」を挿入
- 「new」フォルダに、新しいmember1からmember100のファイルを作成
ちなみに、ここでは「sed」でなく「gsed」となっています。
Mac、Linuxはどちらもbashを使うことができますが、細かく言うと、MacはBSD系、LinuxはGNU系、そして「sed」で挙動の違いがあります。その違いに私は見事にハマりました。解決法は以下の記事で紹介しています。
関連:Macのsedでエラー「command i expects \ followed by text」が出た場合の解決法
今回は文字列を挿入する方法を紹介しましたが、削除する方法も当然あります。以下の記事をご参考ください。
- 毎年のように改正される労働法令への対応に頭を悩ませている
- 総務や経理などの他の業務を兼務しているので、人事労務業務だけに時間を割けない
といった悩みを抱える企業の経営者・人事労務担当者向けに、公開型のブログでは書けない、本音を交えた人事労務に関する情報・ノウハウ、時期的なトピックに関するメールマガジンを「無料」で配信しています。
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