契約社員とは? 法的に定義のない契約社員と正社員の違いを明快に解説!

契約社員という言葉はよく使用されますが、実は契約社員という用語に法的な定義がないことをご存じですか?

今回は、「契約社員とは」という切り口で、正社員やパートタイム労働者との違いについて解説します。特にパートタイム労働者との違いは混乱しやすいので注意が必要ですよ!

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契約社員と正社員の違い

契約社員とは、1年契約、6か月契約など「雇用期間に定めがある」、つまり一時的・臨時的な有期雇用契約(労働契約)を指します。

正社員の場合は、通常、雇用期間に定めがありません。別の言い方をすれば、無期雇用契約(労働契約)ということです。

つまり、契約社員と正社員の大きな違いは、「雇用期間に定めがあるかないか」ということです。

実は、法的な区分けとしては、契約期間があるかどうかということなので、無期契約の労働者、有期契約の労働者の2つだけなんです。

契約期間については以下の記事で詳細に解説していますのでご参考ください。

契約社員の期間を決める際の法律上の留意事項とは?
契約社員の契約期間はどのように決めていますか?今回は、契約社員の契約を決める際の法律上の留意事項、実務的な部分の解説を行います。

契約社員とパートタイム労働者

上で、法的な区分けとしては、無期契約の労働者、有期契約の労働者の2つだけという解説をしましたが、それでは、パートタイム労働者はどうなるのでしょうか?

パートタイム労働者というのは、パートタイム労働法(正式名称は、短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律)の中で定義されています。

簡単に言えば、同じ事業所の正社員に比べて1週間の所定労働時間が短い人を指します。

パートタイム労働法第2条(定義)
「短時間労働者」とは、1週間の所定労働時間が同一の事業所に雇用される通常の労働者の1週間の所定労働時間に比し短い労働者をいう。

この定義に合致すれば、いわゆる「パート」と呼ばれる人だけでなく、「アルバイト」「嘱託」「臨時社員」「準社員」など呼び方が何であれ、「パートタイム労働者」として、パートタイム労働法の対象となります。

この定義から、パートタイム労働者と契約期間は無関係であることがわかります。

無期契約のパートもいれば、有期契約のパートもいるということです。

まとめ

これを整理すると以下の図のようになります。

work-contract01

正社員と契約社員の違いはわかりやすいですが、契約社員とパートタイム労働者との違いというのは、軸が異なるということであり、重複する部分もあるので、注意してください。

雇用形態を考える際に混乱すると、適用される法律も異なってきますよ(^0^)

work-contract02

work-contract03

契約社員を雇用するときによく揉める「雇い止め」について以下で解説していますのでご参考ください。

契約社員の「雇い止め」で揉めないための対応策とは?
「雇い止め」という言葉をご存じですか? 今回は、解雇・退職と雇い止めの違い、契約社員だからといって安易に雇い止めができない理由について判例・法令を踏まえて解説します。
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この記事を書いた人


安部敏志

あべ社労士事務所代表・社会保険労務士

国家公務員I種職員として労働基準法・労働安全衛生法等の立案や企業への徹底的な指導に従事した経験を武器に、退職後は逆に会社を守る立場として経営者・人事担当者からの人事労務管理に関するご相談に対応。

最近は記事の執筆やセミナー講師の依頼にも積極的に対応。仕事内容がわかりにくいとよく言われるので、業務内容・実績を紹介するページを作成しました!

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