社員のモチベーションアップには会社の歴史を示すと良いという研究結果!

今の時代はもはや終身雇用を期待する世の中ではなくなっています。

終身雇用と会社への忠誠心というのはセットのようなもので、会社が安定を保障できないなら、社員は自ら安定した生活を確保しなければなりません。

ただ、忠誠心がないかというと、そうでもない気がしています。むしろ忠誠心の形が変わったという方が適切でしょう。

会社に安定を求めるというよりも、この会社で働くことは面白い、だから、この会社で行っている事業を続けていきたい、そのような忠誠心の形かもしれません。

今回は、会社の歴史を示すことで社員の忠誠心やモチベーションがアップするという面白い研究結果を紹介します。

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会社の歴史と社員の忠誠心の相関関係

スタンフォードの自分を変える教室は様々な研究結果をもとに書かれており、とてもオススメです。

その中で、今回のテーマである社員の忠誠心に関する研究結果が紹介されていました。

心理学者のハル・エルスナー・ハーシュフィールドが行った一連の研究結果では、社員に対して、創設時の会社がいかに不安定だったかということを振り返らせる、そうすると社員の態度がより前向きになることがわかった。

これは専門用語でいう「反事実的思考」と「事実的思考」の使い方によって生じるものです。

同様の研究として、愛国心に関する「反事実的思考」と「事実的思考」による研究結果も本書では紹介されています。

アメリカが誕生していなかったら世の中はどうなっていたかを考えてもらう(反事実的思考)。逆にアメリカが誕生したことによってどんな世の中になったかを考えてもらう(事実的思考)。この場合、前者は後者よりも高いレベルの愛国心を示すことがわかった。

前者は、アメリカが誕生したことで世の中が良くなったということを自ら気づかせているわけです。

会社の例に話を戻すと、創設時の不安定な中を、社員の苦労で乗り切った、そして乗り切るに当たっては顧客からの感謝の声や支援があったはずです。そのようなことを意識させることで忠誠心を上昇させるということです。

まとめ

この研究が面白いなと個人的に思ったのが、意外と所属している組織の歴史というのを知らない、忘れていくものだと実感したためです。

採用面接などに臨むときは、合格したいのでもちろん会社の歴史を調べます(^0^)

しかし、入社してから数年もたつと、記憶というのは薄れるものではないでしょうか?

実際、私自身も前職の組織の歴史というのはほとんど覚えていませんし・・・

大きな会社になると、社員教育の一環として、会社の歴史を紹介した冊子などがあるかもしれませんが、沿革で紹介するような年表が淡々とあるだけではないでしょうか。

その点、パナソニックやホンダなど創業者の個性がある会社というのは、ドラマチックに描かれますし、すごく記憶に残ります。

先日、友人から思わぬプレゼントで本田宗一郎さんに関する本をいただきましたが、ホンダという会社のファンになってしまう魅力がありますし。

どんな企業であっても、創業者の強い思いがあって、会社は作られているはずです。

そのときの思い、苦労を社員教育の中で活用してみるというのは素晴らしい取組だと思いませんか?

タイトルは強烈ですが、顧客には、物を売るのではなく、物語を売るというストーリーブランディングについての本もあるくらいですし。企業の事例が豊富で、この本も面白かったですよ。

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この記事を書いた人


安部敏志:社会保険労務士

「就業規則は働き方のルールであり、社内で自ら作成・修正すべき」という信念のもと、中小企業の人事担当者の育成に従事。
その他、専門雑誌等の記事の執筆にも積極的に対応。

事務所公式サイト:あべ社労士事務所

なお、同業の社労士から事務所運営や営業方法などの相談を受けることが増えていますが、当事務所は開業当時から この方法をそのとおりに実行しているだけです。

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