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日本語入力システムとしてSKKを利用して早2年

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MS-IME、ATOK、ことえり、Google日本語入力、と巷には様々な日本語入力システムがありますが、SKKをご存知ですか?

SKKとは?

SKK(エスケイケイ、Simple Kana to Kanji conversion program)は、1987年に、東北大学の教授であった佐藤雅彦氏に開発された日本語入力システムです。

利用し始めて2年ほどですが、完全に手に馴染んでいます。

SKKの最大の特徴は、かな漢字変換において形態素解析に基づいた変換を行わないこと。この特徴によって以下の2つのメリットがあります。

  1. かなと漢字の境界を自分で指定
  2. 単語登録のしやすさ

以降、説明していきます。

SKKの特徴1:かなと漢字の境界を自分で指定

WikipediaのSKKを引用すると、

SKKが他の日本語インプットメソッドと大きく異なるのは、かな漢字変換において形態素解析に基づいた変換を行わないことである。

かなと漢字の境界をユーザが指定することになるため、形態素解析を行うシステムではどうしても避けられない解析ミスを回避し、意図した通りの変換を行うことができる。

話し言葉や方言を記述する際、その表記のぶれのほとんどはかな文字で表記される部分であるので、SKKでは変換ミスにつながらない。

文章だけだと理解しにくいでしょうから、以下の有名な例文を用いて解説します。

  • ここではきものをぬいでください

この文章には「ここで履物を脱いでください」「ここでは着物を脱いでください」の2通りの解釈があり、この文章の変換に正解はありません

一般的な日本語入力システムでは,入力された文章を自動で形態素解析し、品詞を特定し、部分ごとに変換を行います。正解がない変換であるため、状況によって、どうしても修正という余分な手間がかかることになります。

一方、SKKでは、かなと漢字の境界を自分で指定して入力するため、自分の意図したとおりの変換をすることができます

誤変換、というより意図しない変換を修正するという手間がなくなる、というのは想像以上に快適です。

SKKの特徴2:単語登録のしやすさ

SKKのもう1つの特徴が、単語登録のしやすさです。

一般的な日本語入力システムにも単語登録の機能がありますが、どれほど単語登録機能を利用していますか?

SKKでは、独特な用語を利用する際に、毎回単語登録を求められます

利用当初は登録作業が大変です。しかし、1度登録してしまえば、次回からは登録した単語から提案されるため、使えば使うほど馴染んでいきます。

まさに、自分専用の単語登録リストが出来上がっていくわけです。

SKKのデメリット

SKKの大きな欠点のひとつは大文字を入力するためのシフトキーの多用、すなわち小指の酷使である。このため長時間の入力には向かないという意見もある。設定によりシフトキーを押しやすい別のキーにアサインしてこの小指問題を回避する方法もある。

私の場合、日々1万文字程度を入力していますが、今のところは小指シフトキーで特に問題なく利用できています。

もう1つデメリットを挙げるなら、他人のPCを触るときなど、一般の漢字変換システムを利用するとき、つい小指でShiftキーを押してしまい、もたもた入力してしまうことくらいです。

滅多にないことですし、こればかりは仕方ないところです。

macOS用:AquaSKK

macOS用のかな漢字変換プログラムとして有名なのがAquaSKKです。

ただ、ちょっと心配なのは、AquaSKKが2013年で開発終了がアナウンスされている点。

Githubにはバージョンアップされたものがリリースされており、ほんとに感謝しかありません。

現時点でAquaSKKを何の問題もなく利用できていますし、今や手に馴染んでしまっているので使い続けるつもりですが、この機会にEmacsの利用を検討すべきかもしれません。

SKKを利用すると、もはやIMEやATOKなど普通の日本語入力システムには戻れません。

追記

WindowsにもSKKを導入しました。

参考:Windowsにも日本語入力システムSKKを導入

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