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NextCloudでDropbox・OneDriveを卒業|エックスサーバーで作る自前クラウド

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巷には、以下のような様々なオンラインストレージがあります。

  • Dropbox
  • box
  • Google Drive
  • iCloud
  • Microsoft OneDrive

私自身、用途によって使い分けてきましたが、

  • Dropboxは台数制限(無料プランはデバイス3台まで)が厳しい
  • Mac版OneDriveは同期がうまくいかない

そんな不満が積み重なり、最終的にたどり着いたのが「NextCloud(ネクストクラウド)」です。

NextCloudとは

NextCloudとは、自分のサーバー上に自分専用のクラウドストレージを構築できるOSS(Open Source Software:無償で公開され、誰でも自由に使えるソフトウェア)です。

わかりやすく言えば、DropboxやGoogle Driveのようなサービスを、他社に預けるのではなく、自分の借りているサーバーの中に自分で作ってしまう、というイメージです。

必要なのはサーバー代のみで、月額の利用料はかかりません。しかも、後述のとおりファイル管理以外の機能も充実しており、使い勝手は市販のサービスに引けを取りません。

自分のサーバーにインストールって、なんだか難しそうです…。
Qちゃん
A先生
大丈夫です。少しだけ勉強する気持ちがあれば、プログラマーでなくても十分ですよ。私もプログラマーではないですし😅

NextCloudのメリット

私は「エックスサーバー」のスタンダードプランを契約しており、容量は300GB。実際に利用しているのは、現時点で50GBほどなので、そんなに容量を必要とすることはありませんが、やはり安心感があります。

肝心の使い勝手ですが、以下の基本のファイル管理機能があり、通常の利用なら十分、というか凄すぎです。

  • ファイルのアップロード
  • ドラッグ・ドロップによるアップロード
  • ファイルの削除
  • ファイルのダウンロード・共有(パスワードや期限の設定も可能)
  • テキスト/PDF/動画など特定ファイルの閲覧
  • ファイルのバージョン管理

さらに驚いたのが、最初から以下のアプリが使えるようになっていた点です。

  • トーク機能
  • メール機能
  • 連絡先管理機能
  • カレンダー機能

また、プラグインによる機能拡張もできます。既に200を超える拡張機能が存在するようで、この点はさすがオープンソースです。

そして、NextCloudは、デスクトップAppとして、Windows・Mac・Linuxに対応、モバイルAppとしてもiOS・Androidに対応しています。

それって、もはや単なるクラウドストレージという範疇ではないですよね?
Qちゃん
A先生
はい。日本企業に有名なグループウェアが有料でいくつかありますが、それと同等なのでは・・・とさえ感じています。自分で機能の追加もできるので、むしろ超えているかも。

使い始めた当初、iOSアプリの起動とファイル同期の速さに驚きました。ファイル数が少なかったこともあるかもしれませんが、あのキビキビとした動作は今でも快適です。

以下の記事では、NextCloudの機能・便利な点について詳細に解説されています。

参考:【Nextcloud】自宅サーバーで5年使って感じたメリットをまとめてみた

Dropboxの台数制限で乗り換えを決意

そもそも私がNextCloudの利用を始めたきっかけは、Dropboxの台数制限でした。

無料プランではデバイス3台までしか同期できず、Mac2台、スマホ、タブレットで使おうとすると、制限に引っかかります😵

Dropboxの有料プランは検討しなかったんですか?
Qちゃん
A先生
検討はしました。ただ、100GB程度あれば十分なところ、2TB(月1200円)はちょっと・・・。500GB、月300円なら契約していたかもです。それに、既に契約をしているレンタルサーバーを有効活用できないかなと思ったのが発端です。

必要なのは大容量ではなく、複数台でスムーズに同期できること、それなら契約済みのサーバーにNextCloudを入れれば、台数制限なしで自分の使いたいだけ使えます。

これが、DropboxからNextcloudに乗り換える決め手になりました。

Mac版OneDriveの不安定さに耐えかねて全面移行

もう1つ、私をNextCloudへ強く押し出したのが、Mac版OneDriveの不安定さです。

顧問先の多くがMicrosoft Officeを利用しているため、Microsoft365を契約していますが、その特典の1つとして容量1TBのOneDriveがあります。

そのため当初は「利用頻度は低いが保管はしておきたいファイル」の置き場として使っていました。ところが、Macで使っていると「同期したはずなのにできていない」という状況が頻発したのです。

母艦はMac mini、外勤先でMacBook Airと使い分けているため、同期がスムーズにいかないのは致命的です。

スムーズに同期できるのが、オンラインストレージの一番のメリットのはずですよね…。
Qちゃん
A先生
まさにそこなんです。アポ前にMac miniで修正したファイルが、アポ先のMacBook Airで開くと修正前のまま……となると、目も当てられません。

調べてみると、Mac版OneDriveに不満を持っている人は多いようです。Windows版は問題ないのかもしれません。しかし、私のMac環境では実用に耐えませんでした。

そして、最後に決定打となったのが以下の流れです。

  1. 1か月ほどOneDriveの同期がされていないことを発見
  2. OneDriveアプリを再起動してもダメ
  3. 対処法の記事を見つけ、アプリの設定をリセットしたところ同期が復活
  4. と思ったら、OneDriveフォルダが2つできてしまい、Mac miniの容量を急激に圧迫

幸い、OneDriveに保管していたファイルは総容量60GB以内だったため、フォルダが2つできても512GBのMac miniで耐えられました。とはいえ、「こんな危険なアプリはもう怖くて使えない」と感じ、以後は、NextCloud一択となっています。

参考:OneDriveが保留中で同期できない・更新されない時の対処法 – macOS

自宅サーバーとレンタルサーバー

NextCloudの大きな魅力は、自分の環境に合わせて構成を選べる点です。大きく分けると、以下の2つのアプローチがあります。

  • 自宅サーバー:自宅の古いPCなどをサーバーにして運用
  • レンタルサーバー:エックスサーバーなどの契約サーバーで運用

たとえば、以下の記事では、家に眠っていた古いノートPCを再利用し、外付けSSDをストレージにして自宅サーバーを構築する方法が紹介されています。

Docker(アプリを手軽に動かすための仕組み)でNextCloudを立ち上げ、外出先からのアクセスにはVPNツールのTailscaleを使う、という本格的な構成です。

参考: 脱OneDriveに月額無料の「Nextcloud」を選んだ理由

「脱OneDrive」という動機や「自分のデータを企業に預けず、自分の手元でコントロールしたい」という発想は、私とまったく同じです。一方で、実装方法は異なります。

同じNextCloudなのにずいぶん違うんですね。自宅サーバーとレンタルサーバーではどちらがいいんですか?
Qちゃん
A先生
どちらが正解ということはなく、環境に合わせて選べるのがNextCloudの強みです。プログラマーでない社労士が「ほどほど」に始めるなら、レンタルサーバー方式のほうが手を出しやすいと思います。

私自身、すでにWebサイトの運用のためにエックスサーバーを契約していたので、そこに相乗りする形でNextCloudを入れました。新たな機器も追加投資も不要で、既存のサーバーを最大限に活用できたわけです。

「楽をするために、最初だけ少し勉強する」——これは私の「ほどほど」経営の考え方そのものであり、一度導入してしまえば、あとは市販のクラウドストレージと同じ感覚で使えます。

まとめ

具体的なNextCloudのインストール方法は、以下の記事で詳しく解説されているため、ご参照ください。エックスサーバーを使う場合の手順が丁寧にまとまっています。

参考:XServerにNextcloudを導入する

丁寧に解説されていますが、本当の初心者には敷居が高いかもです😅
Qちゃん
A先生
確かに、まったくの初心者だとそうかもですね🤣 まあ、便利なツールは、まず自分で試してこそ、顧問先にも自信を持って紹介できます。他の社労士との差別化という点ではオススメなのですが、最終的にはコストと手間のバランスで考えるのが良いでしょうね。
はい。DNS Aレコード、SSLサーバ証明書、ssh、SPF、DKIM、DMARCといった用語がどんどん出てきますし。
Qちゃん
A先生
ドメインやメールのセキュリティ用語ですから、知っておいた方が良いですよ。それに便利なツールは、まず自分で試してこそ顧問先にも自信を持って紹介できます。他の社労士との差別化という点ではオススメなのですが。

最後に、社労士事務所の経営という視点から一言書いておきます。

社労士事務所は、極めて機密性の高い個人情報を日常的に取り扱います。それらを外部のクラウドサービスに預けることに漠然とした不安を感じませんか?

その点、NextCloudであれば、どこに何のデータがあるかを自分で把握し、コントロールできます。この「自分のデータは自分の手元にある」という安心感は、機密情報を扱う社労士、というより、すべての士業にとって決して小さくないと考えています。

ちなみに、この「大切なデータをどこに、どう置くか」という問題意識は、事務所のWebサイトにも通じます。私がサイトをWordPressから静的サイトのHugoに移行したのも、根っこは同じで、攻撃の入口を減らして自分で守れる状態にしたかったからです。

関連:ブログ・サイトの管理をWordPressからHugoに移行したら爆速で快適

NextCloudにご興味のある方は、まずはお試し感覚で導入してみてはいかがでしょうか。その際には、大事なデータではなく、失敗して消えてしまっても良いデータから少しずつ始めてみてください。

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