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OFF-JTを受講した時間は1年間で10時間未満:令和5年度調査

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昨今リスキリングが話題となっています。

ただ、思い込みやイメージではなく、データを踏まえて正しい状況を説明するのが当事務所のスタンスなので、今回は「令和5年度「能力開発基本調査」の結果」を用いて、現状を解説します。

OFF-JTを受講した者の延べ受講時間の最多は5-10時間

令和4年度にOFF-JTを受講した者の延べ受講時間について、労働者全体でみると、

  • 5時間未満:24.1%
  • 5時間以上10時間未満:25.3%

と、10時間未満の者が全体の約半数を占めています。

注意

以下は本来であればグラフが表示されます。
もしグラフが表示されていない場合はページの更新をしてください。

OFF-JTの延べ受講時間は正社員優遇

また、正社員と正社員以外を比較すると、「5時間未満」の割合については、正社員(20.1%)に対して正社員以外(40.5%)はかなり高くなっています。

そして、正社員以外の場合、10時間未満の割合が、全体の3分の2以上を占めています。

また、資料に記載されていますが、厚生労働省の推計による平均延べ受講時間は、労働者全体では20.0時間であり、

  • 正社員:22.1時間
  • 正社員以外:11.7時間

と、正社員以外に対するOFF-JTの受講時間は約半分の時間となっており、このことからも会社は依然として正社員を優遇していることがわかります。

なお、今回グラフ化はしていませんが、資料からは、

  • 学歴が高く、若い男性正社員

の平均延べ受講時間が最も高いことがわかります。

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参考:令和5年度「能力開発基本調査」の結果を公表します

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