正社員と契約社員の法的な面からのメリット・デメリット

こんにちは。自営業なのになぜかうちで働かないかと誘われることが多い福岡の社労士・安部敏志です。

人を雇用するときにまず悩むのは雇用形態の違いでしょう。

多くの経営者は社会保険などのコストの面から考えます。そのこと自体を否定はしませんが、コストだけで考えると後々トラブルになってしまうというのも否定できない事実です。

以前、記事にしたとおり、雇用形態には様々な類型がありますが、大きく分けると、雇用契約期間が有期なのか、それとも無期なのか、いわゆる正社員と契約社員で比較するとその違いがわかりやすくなります。

就業規則の不備によりパートに退職金を支払うことになる?
就業規則の中で意外に多いミスなのが、職種の定義がない、未定義の職種の人がいる、適用範囲が不明瞭ということです。今回は、代表的な雇用形態の種類、就業規則における職種の定義、適用範囲を明確に定めなければならない理由、放置していた悲劇について解説します。

そのため、今回は正社員と契約社員に関する雇用形態による法的な面からのメリット・デメリットを解説します。

スポンサーリンク

正社員のメリット・デメリット

正社員として雇用する場合のメリットは、やはり採用時に多くの人が集まりやすいということです。特に今のような人手不足の場合、いかに優秀な人を集めることができるかというのが重要になります。

働く人にとっては、社会保険や福利厚生などによる将来への安心感も感じられます。

企業としても、役員や幹部職など将来の組織を担ってもらう役割を期待する場合は、正社員という形態を選び、時間をかけて育てていきたいところです。

デメリットは、人件費が大きくなること、解雇が困難ということです。最初から解雇を予定して採用する人はいないと思いますが。。。

また、先程メリットとして多くの人が集まると書きましたが、これはデメリットにもなります。多くの人が集まっても、採用に値しないような人が集まってくるとその分手間がかかります。

もちろん、あなたの会社にとって必要な人を見極めるためですからその労力を惜しんではいけませんが。

契約社員のメリット・デメリット

契約社員として雇用する場合のメリットは柔軟性です。

契約社員の場合は雇用契約期間があります。契約期間が満了すれば自動的に満了、雇用契約は終了となります。これが雇い止めと言われるものであり、解雇・退職とは異なります。

回数や年数の限度はありますが、契約更新による雇用の継続も可能です。

デメリットは、能力のある人が集まりにくいということです。働くのであれば契約期間を意識せずに働く方が、応募する人にとっても安心ですから。

また、会社への忠誠心を期待することもできないでしょう。仮に能力が高い人を採用することができたとしても、それは事業に魅力を感じるからであり、会社自体に魅力を感じるからではありません。

雇用契約期間を何度も更新する形でつなぎとめるような会社もありますが、会社への忠誠心がより下がるだけです。1年契約の人と今後のキャリアを聞いても無意味ですよね?

なお、雇い止めはデメリットにもなりえます。実際、雇い止めでは多くのトラブルが発生しています。以下の記事では、その対応策について判例・法令を踏まえて解説していますのでご参考ください。

契約社員の「雇い止め」で揉めないための対応策とは?
「雇い止め」という言葉をご存じですか? 今回は、解雇・退職と雇い止めの違い、契約社員だからといって安易に雇い止めができない理由について判例・法令を踏まえて解説します。

また、平成24年の労働契約法改正により、有期労働契約が繰り返し更新されて通算5年を超えたときは、労働者の申し込みにより、期間の定めのない労働契約(無期労働契約)に転換できるという無期転換ルールが平成25年から施行されていますので、ご関心のある方は以下の記事で詳細に解説していますのでご参考ください。

無期転換ルールの対応時期は全員が2018年ではありません!
人事労務の平成30年(2018年)問題、いわゆる無期転換5年ルールの対象となる社員、多くの誤解がある点を解説します。
正社員と契約社員の法的な面からのメリット・デメリット
本記事以外の人事労務情報も満載の
Facebookページを、
いいねしてチェックしよう!
スポンサーリンク

フォローする

自社・他社の評判・分析を正しく把握するために

自社・他社の評判・分析を正しく把握するために

うちの会社はどんな評判なのだろうか、退職者が最近増えているけどもしかして同業他社に転職しているのだろうか、最近はそんな悩みを聞くことが増えています。

求人情報などの表の情報だけでなく、クチコミを調べるのは、今や求職者も会社の人事担当者も基本です。

求職者であれば入社予定の企業のクチコミ情報を集めますし、人事担当者にとっては自社・同業他社がどのようなことを言われているのかを分析することが重要です。

最近はこのような企業の内情を知るためのクチコミサービスは増えていますが、その中でも登録企業数は43万社以上、そして年収情報まで掲載されている国内最大級のキャリコネ転職サービス では企業の内部情報を無料で見ることができます。

今すぐ転職したいという人でなくても、現在の仕事で本当に良いのか、他社の状況を知っておくことは有用ですし、人事担当者としても自社の状況改善・他社の動向把握のためにもこうしたサービスを有効に活用しましょう。

キャリコネ転職サービス

人事の秘訣を知りたくありませんか?

人事の秘訣を知りたくありませんか?

毎月1回、人事に悩む経営者や人事担当者向けに、公開型のブログでは書けない本音を交えた人事の秘訣をお伝えしています。

また、人事担当者が対応すべき時期的なトピック、購読者限定のお得なサービスのご案内などを配信していますので、ぜひお気軽にご登録ください。

注意
*は必須項目を示しています。なお、氏名の欄には本名を漢字で入れてください。「たこ」など明らかにふざけた名前を登録している方がいますが、見つけ次第削除しています。


この記事を書いた人


安部敏志

あべ社労士事務所代表・社会保険労務士

中小企業の人事労務担当者の育成を中心に業務展開。専門記事の執筆やセミナー・社内研修の講師業も実施。

あべ社労士事務所の業務案内


定額・相談回数無制限のメール相談を利用して、いつでも気軽に専門家に相談できる体制を構築しませんか?

先月の1日・1社当たりの平均相談・回答数は8回(往復で1回と数えて)、名ばかりの顧問業はやっていません。

定額メール相談サービス


単発で相談したいという方に対しては、個別コンサルも行っています。

個別コンサルティング

error: Content is protected !!