社会人の文章力の向上に絶対オススメできる「入門 考える技術・書く技術」

こんにちは。福岡の社労士・安部敏志です。

いよいよ明日から新年度ですね。

さて、社会人に求められる能力は様々ですが、仕事柄、強く感じているのが文章力の問題です。

最近読んだアマゾンの創業者ジェフ・ベゾスによる著書の中にも以下のような一節がありました。

自分の考えを完全な文章と完全なパラグラフで書き表そうと思うことで、深く明快な思考が喚起される。

今回は、文章力に不安がある社会人にオススメの書籍をご紹介します。

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社会人に求められる文章力

日本人だから日本語を書けるのは当たり前と思っているかもしれませんが、実際はそうでもありません。

就業規則をはじめとして様々な文章を見る機会がありますが、意味不明な文章を見ることが多々あります。

社会人に求められる文章力とは、伝えたい内容が読み手に過不足なく伝わるように書くものです。

受け取った人によって解釈が異なる文章は失敗です。いかに感情を消し去り、論理的な文章を書けるか、そこに力量が問われるわけです。

書く内容を決めるのは、書き手ではなく読み手

そして絶対に理解しておかなければならないことは「書く内容を決めるのは、書き手ではなく読み手」であるということです。学生と社会人が書く文章で最も違うのはこの点です。

ビジネスにおける文書で、何について書くのかを決めるのは、あなたではなく、読み手です。

あなたは読み手の知りたいことを、読み手の関心に向かって書かなければなりません。

読み手となるのはたいてい上司か外部の方になります。読み手は忙しいので、自分に関係のないあなたの関心事や思いつきに付き合う暇はありません。

もちろん読み手がその文章の内容をよく知っている上司であれば簡潔な文章になりますし、外部の方であれば文章量は増えることになります。それも読み手によります。

常に、読み手が誰なのかということを意識して書くことが大切です。

文章は論理がすべて

そして、文章を書くときに大切なことは論理です。

思っていることを実際に書いてみると論理が不足していたり、矛盾していたりする文章はよくあります。

もちろん、誤字脱字がないことも大切です。これは仕方のない面もありますし、私もついつい見逃すことがありますし・・・

ただ、論理が破綻している文章は困ります。というより見るのも嫌です。

「何を伝えたいんだろう」、「言外に含みがあるのだろうか」、論理が破綻した文章の場合、読む方が疲れてしまいます。

以上をまとめると、社会人に求められる文章力は以下の2点が重要となります。

  1. 文章の内容を決めるのは書き手ではなく読み手である
  2. 文章を書くときには論理構成を意識する

入門 考える技術・書く技術

今回ご紹介する「入門 考える技術・書く技術」は、まさに上の2点を踏まえた名著と断言できる内容、しかも練習問題付きとなっています。自信を持ってオススメできる良書です。

元々、私は国家公務員として仕事柄多くの文章を書いていましたし、若いときには上司や先輩など多くの赤ペン先生からかなり鍛えられたこともあって、文章力にはある程度の自信を持っていましたが、それでもこの本からは多くのことを学びました。

もちろん、今でも読み返し、勉強を繰り返しています。

著者は山崎康司さんという方で、ライティングで世界的に有名な本である考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則を翻訳された方です。

そのため、当然「考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則」をベースにしてはいるのですが、日本語の約8割には主語がない、複雑な接続詞の問題など、日本語特有の問題を解決するために書かれた「日本人による日本人のための実践ガイド」的な本となっています。

何より事例や練習問題が豊富にあるため、下手な文章力講座に行ってお金を使うくらいなら1,000円ちょっとのこの本を買った方が数十倍向上するでしょう。

まとめ

私は、元々、国家公務員として法令や通達など堅い文章を書く仕事をしていました。いわば、文章によって多くの組織や人を動かす職業であったため、上司や先輩には本当に鍛えられました。

「お前の書く文章は幼稚だ」と1年目のときにはよく言われましたし、上司による文章チェックでは、ほとんどが赤字で修正されていました。A4一枚の文書で、5回やり直しをしたこともありますし。。。

ただ、思い返してみると、他人の文章を修正するというのは、自分で一から文章を書くよりも大変なことであり、本当に感謝しかありません。

そんな経験もあって、今となっては、私も文章には正直うるさい方だと思いますし、クライアントが自ら修正する就業規則の指導を行う際には、かなり細かな点から指摘しています。特に論理が破綻しているときは厳しく指摘します。就業規則は最悪な場合、裁判でも使われますし。。。

最後に、レポート・ライティングの重要性を伝える以下の文章を同書から引用します。

ライティングに関する意識や教育の日米格差は歴然ですが、問題はそれだけにとどまりません。
ビジネスがスピード化し、Eメール1本で相手を説得したり、スライド・プレゼン一発で重要事項を決定したりすることが当たり前となった今、もはやグローバル企業ではライティングの下手な人は出世が困難となっているのです。それが現代の趨勢です。

社会人の文章力の向上に絶対オススメできる「入門 考える技術・書く技術」
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この記事を書いた人


安部敏志

あべ社労士事務所代表・社会保険労務士

中小企業の人事労務担当者の育成を中心に活動。その他、労働法令に関する専門記事の執筆やセミナー・社内研修の講師にも対応。詳しくは業務内容のページをご参照。

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