プレイングマネージャーという現実離れした理想論で組織は混乱する?

プレイングマネージャーという言葉を近年よく聞くようになりました。

有名なのは、野球などのスポーツにおける、選手兼監督ですが、最近ではビジネスの現場でもこの言葉が使われるようになりました。

人件費抑制のためのリストラで、現場社員だけでなく管理職のポストも激減した結果、営業の第一線に立ちながら、管理職として部下のマネジメントも求められる「プレイングマネージャー」が必要とされるようになったという説があります。

管理職だから自らの時間をコントロールできるし、プレイヤーとしての時間、マネージャーとしての時間を分ければできるだろうと一見思ってしまうところが、この愚策を推進してしまっている理由でしょう。

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管理職としての責任

管理職になるくらいですから、この人が優秀なプレイヤーであったことは間違いありません。もしかしたら、2人分、いや3人分くらいの働きを見せていたかもしれません。

そして管理職になったことにより、自分自身がこれまで以上に仕事をするのは当たり前です。

しかし、それ以上に大切なことは、部下の力をいかに発揮させるかというマネジメントの部分です。

組織によるレバレッジの威力

自分が頑張って3人分くらいの働きをしたとすると+2人分。

しかし、10人の部下が1.5人分の働きをしてくれたら、15人分、つまり+5人分です。

あなたが個人的に頑張るよりも、部下のマネジメントを適切に行い、各自に力を発揮してもらった方が、組織に貢献することができるわけです。

これが組織によるレバレッジの威力です。自分で頑張るだけだったら個人で仕事をしていればよいわけです。

マネジメントを舐めてませんか?

大抵は、管理職になってこれまで以上に仕事を頑張るし、組織に認められているくらいなので、能力はあります。

そのため仕事はできるんですが、部下のマネジメントは全然ダメって人がほとんどです。

本来は、組織として管理職になる人間には、管理職として期待すること、求める役割などを適切に伝え、実行できるように教育すべきですが、中小企業だけでなく大企業でさえ、そのような人材育成ができていないというのが実態です。

私自身、管理職の経験がありますが、部下の管理をし、賃金や賞与に関係してくる人事評価をするというのは相当なプレッシャーを感じましたが、もちろん、管理職になるに当たっての研修などは受けていません。

というより、日本の企業ってOJTを重視しすぎていて仕組みづくりが全くできていません。だから、逆にそのような仕組みづくりができている企業はぐんぐん伸びているわけです。

ほんと、日本企業というのはマネジメントを舐めていると思います。

長く働いていれば部下の管理もできるようになるというのは、一つの企業に勤め上げ定年を迎えるというモデルの中だからこそ通用した考え方です。

誰も教えてくれない、だったら自分で学ぶしかない!

このような状況であるからこそ、自ら学ぶということも管理職として求められる素養です。

習ってないからできなくて当たり前だ、なんて開き直りが許されるのは入社一年目くらいです。

「自信を持って自然にやってればいいんだ」とか「俺の背中を見ろ」なんていう人もいますけど。。。100%ダメとは言いませんが、今どきそんな悠長な人材育成ができるような業種があるのならうらやましいですね(笑)

また、もしあなたの身近で、そんなアドバイスしか得られない切ない環境だったとしたら、私は、まずドラッカーのマネジメントの一読をオススメします。

恥ずかしながら告白すると、私は最初読んだとき、いまいちピンと来ませんでした。ただ、読めば読むほど、その内容に感動し、今でも時間を見つけて読み返し、新たな発見をしている良書です。

さすがに数多の経営者がオススメする本は違いますね。

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この記事を書いた人


安部敏志

あべ社労士事務所代表・社会保険労務士

国家公務員I種職員として労働基準法・労働安全衛生法等の立案や企業への徹底的な指導に従事した経験を武器に、退職後は逆に会社を守る立場として経営者・人事担当者からの人事労務管理に関するご相談に対応。

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