大炎上のモンスター社労士から考える本来の社労士の目的と職責とは?

twitterなどで「モンスター社労士」などと大炎上になっていましたが、「すご腕社労士の首切りブログ」がメンテナンス中となりました。

特に問題となったのが、『「モンスター社員」をうつ病に罹患させて退職に追い込む方法を指南』という記事のようですが、それ以外にも、ストレスチェック制度に関する記事では「社労士としては、うつでいかれた社員を追放すべく尽力をするのが仕事と考えます」などと書いていたようです。。。

こういった社会保険労務士のせいで、真面目にやっている数少ない社労士は迷惑していると思うので、今回は、社労士という士業制度の目的、職責についてご紹介します。

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社会保険労務士の目的と職責

士業というのは国家資格であれば、必ずその目的などを規定する法律があります。

法律がなければ、それは国家資格ではありません。

社会保険労務士は国家資格なので、もちろん社会保険労務士法というものがあります。

社会保険労務士法第1条(目的)
この法律は、社会保険労務士の制度を定めて、その業務の適正を図り、もつて労働及び社会保険に関する法令の円滑な実施に寄与するとともに、事業の健全な発達と労働者等の福祉の向上に資することを目的とする。

この目的に規定されているように、社会保険労務士というのは、あくまで中立な立場になります。

今回の社労士のように、さも経営者側として振る舞う社労士が多くいますが、目的の中にはっきりと「事業の健全な発達と労働者等の福祉の向上」と規定されているわけですから、それは目的をはき違えていることになります。

もちろん、社労士は、経営者から雇われ、報酬が支払われています。

だから、経営者側として振る舞うのは当然だと、まるで開き直ったかのように言う人も多いのですが、本当にそうでしょうか?

経営者が本当に求めていることは、まさに「事業が健全に発達し、事業に関係するすべての人達が幸せになること」であり、そのためのアドバイスができる専門家なのではないでしょうか?

「いやいや、現実は、『俺が正しいんだから、俺の言うことに従っていれば良いんだ』という経営者は多いよ、だから仕方ないんだ」とおっしゃる方もいます。

まるで理不尽な上司に悩まされ、いやいやながらも従うサラリーマンのような発言ですね。。。

法人というのは、言わば「人」です。経営者はその「人」の運営を任されているのであり、その運営が失敗すれば交代すべきです。

社会保険労務士法第1条の2(社会保険労務士の職責)
社会保険労務士は、常に品位を保持し、業務に関する法令及び実務に精通して、公正な立場で、誠実にその業務を行わなければならない

今回の報道を受け、これまで以上に、職責として法律にもあるように、常に品位を保持し、経営者のためではなく法人という組織の発展、骨太で強い組織づくりの支援をやっていこうと心に誓った次第です(^0^)

参考

「社員をうつ病にさせてクビにする方法」提案する社労士 厚労省が「非常識」と驚くブログの大炎上

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この記事を書いた人


安部敏志:社会保険労務士

「就業規則は会社内の働き方のルールであり、社内で自ら作れるようになるべき」という信念のもと、福岡県を拠点に、中小企業の人事担当者の育成に従事。
その他、専門雑誌等の記事の執筆にも積極的に対応。

事務所公式サイト:あべ社労士事務所

なお、同業の社労士から事務所運営や営業方法などの相談を受けることが増えていますが、当事務所は開業当時から この方法をそのとおりに実行しているだけです。

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