退職金制度の構築・見直しを自ら行う際にオススメな3冊の本

最近はiDeCo(イデコ)をはじめとする確定拠出年金制度の改正の影響もあってか、退職金制度や退職金規程に関するご相談が増えてきています。

退職金制度は対象となる年数が長く、また扱う金額も大きくなるため、真面目に検討しようとすると、実はかなり手間がかかるものです。

また退職金制度を検討する際には税金や社会保険料の知識が不可欠になりますし制度改正もフォローしておく必要もあるため、コンサルを行う中でも情報収集は欠かせません。

そのため、今回は私自身もコンサルを行う中でも参考になった退職金制度の構築・見直しを行う際にオススメな3冊の本をご紹介します。

退職金規程と積立制度

会社で既に退職金制度があって、見直しを行う場合にオススメの本です。

既存の退職金制度がある場合には、既得権と期待権をコントロールしつつ、新たな制度の設計、そして退職金規程の変更をしていく必要があります。

具体的な変更方法、シミュレーション方法、規定例、関連通達が示されており、重厚な内容にはなりますが、親切・丁寧な解説がなされています。

小さな会社のための新しい退職金・企業年金入門

これから退職金制度を導入したいという会社にはオススメの本です。

退職金制度を設計する際には、人事制度全体を考えた上で、税制上の優遇を有効的に利用したいところであり、主要な退職金制度のメリット・デメリットをわかりやすく解説している良書です。

退職金制度は福利厚生制度ではなく人事制度であるという主張は全く同意見であり、特に「これからは雇用の流動化が進むので退職金制度なんて不要」と思っている人にこそ、本書を強くオススメします。

確定拠出年金の教科書

退職金制度の中でも最も新しく、また魅力のある確定拠出年金制度ですが、ほとんど浸透していない状況です。

もし私がサラリーマンに戻るとしたら確定拠出年金制度を導入していない会社には絶対に入社しません。

金融資産の運用を専門としている著者だからこそ書くことのできる確定拠出年金の利用法、おトクなファンドの見分け方などを、実例を示して、シンプルに解説した良書です。

確定拠出年金制度は、企業にも労働者にも大きなメリットがあり、この制度があるからこそ、企業は退職金制度を真剣に考えるべきです。

また、売り込みをかけてくる金融機関の商品の見分け方、従業員への投資教育の注意点についても、本音を炸裂させて解説してくれており、会社で確定拠出年金制度を担当する方に対しても自信を持ってオススメできる本です。

まとめ

今回は退職金制度の構築・見直しを行う際にオススメな3冊の本をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?

退職金制度を単なる福利厚生制度と割り切って構築することは簡単ですが、むしろ労働力不足が深刻化していくこれからの時代だからこそ、退職金制度を人事制度の一部と考え、真剣に考えるべきです。

真面目に退職金制度に取り組もうとすればするほど、専門家によるコンサルティングが必要になってくるのですが、自由に設計できる制度であり、また大きな金額を扱うからこそ、玉石混淆の怪しげなコンサルタントや金融機関からの売り込みが激しくなります。

会社、そして働く従業員を守るためには、まずは退職金制度の基本的な知識を押さえておき、仮にコンサルをお願いする場合でも、果たしてその専門家が信頼できる人物なのか、単に既存の手数料の良い商品を売りつけようとしているだけなのかを見分けることが重要です。

なお、退職金に関する基本的な知識については以下の記事で解説していますのでご参考ください。

https://worklifefun.net/basic-knowledge-retirement-allowance/

また、人事労務管理の基本を学ぶ上でオススメする本については以下の記事で紹介していますので、併せてご参考ください。

https://worklifefun.net/introduction-of-book-for-human-expert/

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