沖縄の「すごい経営者」インタビュー・沖縄ミリカジ・新城勉さん

沖縄の「すごい経営者」インタビュー第三回目のゲストは、沖縄ミリカジを運営する有限会社ブライト・フューチャー代表取締役の新城勉さんです。

新城さんとは1977年前後に生まれた人を対象とする77年会で知り合ったのですが、私がこれまで全く関わったことのない商品を取り扱い、しかも10名という小規模企業でありながら人事面で様々な工夫を凝らしていることから、ぜひ詳しいお話をお伺いしたいと思ったのがきっかけです。

なお、本企画をはじめたきっかけなどは以下の記事をご参考ください。

沖縄の「すごい経営者」インタビュー・琉球オフィスサービス・藤本和之さん(前編)
沖縄でお会いする経営者の方々は、まるでヒーローの話を聞いているように感じるほど、みな興味深い経験をされています。人事コンサルというより、単に個人的に話を聞きたいというきっかけで始めた「すごい経営者」インタビュー企画。第一回目は琉球オフィスサービス代表取締役社長・藤本和之さんです。

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沖縄のご出身ということですが、起業までの経緯を教えてください。

前職は、国際通りにも10店舗を出店していたお店で働いていました。元々アルバイトとして働き始めたのですが、その後社員になりました。

そのお店のメイン事業はアパレルショップだったのですが、2Fにはミリタリー商品も扱っていて、それが売れるんですよ。1Fよりも2Fの方が売上が大きいことに気づいたときは驚きました。このときに、国際通り、特に表通り、そしてミリタリーの力を感じましたね。

それで、ミリタリーショップをやっていこうと。最初は完全に一人の個人事業です。これが平成13年の話です。

最初は、浦添の4畳の部屋で、ミリタリーの中古品に囲まれながらネットで売っていましたが、すぐに4坪の事務所を倉庫代わりに借りました。このときに子供が産まれました。次に、宜野湾で8坪の事務所を借りましたが、昼間は仕入れに忙しく、後で知ったのですが周りからは「開かずのお店」と言われていたそうです(笑)

その後、自宅の転居もあって小禄に引っ越しました。このときに法人化し20坪ほどのお店を開いたのですが、このときもまだネット中心でしたし、一人でやってました。

そして、今の国際通りにショップを開いたわけです。そのときにECサイトとしてのリニューアルも行いました。先程もお話ししたように、前職で国際通り、特に表通りの力を痛感していたので、必ず国際通りにショップを開くと決めてました。

事業が順調に進んでいったということなんでしょうけどかなり転々とされたんですね。実際に人を雇い始めたのはいつ頃ですか?

今の国際通りのショップを出してからです。最初はレジの後ろの休憩室に子供を寝かせて妻と2人で対応していました。その後少しずつ増えてきて、今は社員・アルバイトを含め10名です。

それでは人事面について工夫されていることを教えてください。

最近は全員が用いる用語の統一化を意識しています。仕入れから販売まで様々な作業を分担して行っていますので、どこかで作業が止まってしまうと全体に影響してしまいます。伝えたつもりでもきちんと内容が伝わっていなかったりすると困りますので。同床異夢を防ぐということです。

工夫していることとしては、仲間に感謝を伝えるサンクスカードという名刺サイズのカードを使ってもらっています。これは笑顔をありがとう、今日も出勤してくれてありがとう、など感謝であれば何でもいいんです。

社員には10枚あげることを義務づけていますが、アルバイトには5枚、そして義務にはしていません。会社としては、渡した人に対して5枚・500円を上限に買い取っています。そして、渡した数、受け取った数を集計して公表しています。このサンクスカードははじめてから1年もたっていませんが好評のようです。

受け取った方ではなく渡した方から買い上げるというのは面白いですね。他にはどんな工夫をされているんでしょうか?

評価制度の項目づくりには工夫をしましたし苦労もしました。社員から見たわかりやすさを重視して、全てを点数化しました。昇給や昇格もこの評価制度に連動すると決めています。

例えば、商品の梱包を1時間以内に5個したら○点、店の戸締まりを全て行ったら○点などかなり細かく設定をしています。ただ、この評価制度は、まだ始めたばかりですし、むしろ何ができて、何ができないのかというのを視覚的に見ている段階です。また売上に連動するのは社員だけで、アルバイトは決められたことをきちんとできれば100となるようにしています。

とても10名の会社とは思えないような制度・仕組みづくりを意識されていますが、何かきっかけがあるんですか?

大阪に目標としているモデル会社があるんです。70名くらいの規模で、大阪だけでなく東京や千葉にもお店を出しているんですが、人を大事にし人を育てるという意識が徹底されていて、仕組みも構築されています。

仕入れで沖縄にいらしてご案内をしているうちに親しくなったのですが、ありがたいことに、その会社で開発されたシステムまで見せていただき、弊社でも真似させていただいています。

弊社では平均して1日20商品を仕入れていますが、少ない人数で販売できる段階まで進めるには仕組みが必須です。そのモデル会社の仕組みを勉強させていただいたことで、仕組みの重要性、自分たちでもできると思えるようになりました。

なかなか10名という規模で仕組みづくりを意識されている会社というのは少ないと思います。順調に事業が進んでいるようですが、今後の事業展開を教えてください。

ニッチなマーケットですので、今後の状況を加味しながら幅広いマーケット層に指示される会社にしたと思っています。

今日は長時間に亘るインタビューにお付き合いいただきありがとうございました。

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安部の所感・最後に一言

いかがでしたでしょうか?

今回のインタビューは初の同い年の経営者ということで、私自身も不思議な気分がありました。

私自身、既に30代後半なので同い年の経営者というのは珍しくはないのですが、やはり応援したくなる気持ち、そして、私も負けてられない、頑張るぞという気分が自然と湧いてくるんですよね(^0^)

インタビューの中で、私は何度も驚きましたが、10名の会社で人事制度を含めてこれほど仕組みづくりを意識されているという会社というのはあまり聞いたことがありません。

大抵は、日々の業務に忙殺され、目先の売上や利益に追われるものです。改めて新城社長の経営者としての意識・目線の高さに感嘆ばかりのインタビューでした。

それに冒頭にも書きましたが、私自身、馴染みのない商品ということもあって、ここでは書けない面白いお話もたくさん伺うことができ、やはりこのインタビューを始めて良かったと思いました。役得です(^0^)

最後に、スタッフの方々で流行しているという似顔絵の写真をいただきました。

人事制度面では厳しいなという印象もありましたが、こういった遊び心が溢れている会社ってきっと働いている方々が楽しんでいるんだろうなとさわやかな気分になりました(^0^)

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この記事を書いた人


安部敏志

あべ社労士事務所代表・社会保険労務士

国家公務員I種職員として労働基準法・労働安全衛生法等の立案や企業への徹底的な指導に従事した経験を武器に、退職後は逆に会社を守る立場として経営者・人事担当者からの人事労務管理に関するご相談に対応。

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