労働基準法改正案(2015年)のポイント(まとめ)

これまで本サイトでは、それぞれの内容を詳しく、取り上げてきましたが、いよいよ労働基準法改正の動きが加速化してきました。

労働政策審議会が、厚生労働省の案に同意し、答申を提出したということで、いよいよ労働基準改正法案が国会に提出されることになります。

労働基準法改正のポイントは以下のとおりです。なお、詳細をご覧になりたい方は以下の厚生労働省HPをご参考ください。

参考

2016/4/7追記

この労働基準法改正案は平成27年度通常国会に提出され、当初は平成28年4月より施行予定でした。

しかし、今現在、衆議院で審議はストップされています。

この改正案は大きな議論となっている高度プロフェッショナル制度を含むため、きっと夏の参議院選挙が終わってからでしょうね。。。

続報が入り次第、このサイトでも情報を発信していきます。

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2015年・労働基準法・改正案のポイント

なお、施行期日は、1が平成31年4月1日ということで、その他は平成28年4月1日施行の予定です。

  1. 中小企業における月60時間超の時間外労働への割増賃金率の適用猶予廃止
    • 月60時間を超える時間外労働に関する割増賃金率(50%超)について、中小企業への猶予措置を廃止する。(平成31年4月1日施行)
  2. 健康確保のために時間外労働に対する指導の強化
    • 時間外労働に関する行政官庁の助言指導に当たり、「労働者の健康が確保されるよう特に配慮しなければならない」旨を規定する。
  3. 年次有給休暇の取得促進
    • 使用者は、年10日以上の年次有給休暇が付与される労働者に対し、そのうちの5日について、毎年、時季を指定して与えなければならないこととする。ただし、労働者の時季指定や計画的付与により取得された年次有給休暇の日数分については時季の指定は要しないこととする。
  4. フレックスタイム制の見直し
    • フレックスタイム制の「清算期間」の上限を1か月から3か月に延長する。併せて、1か月当たりの労働時間が過重にならないよう、1週平均50時間を超える労働時間については、当該月における割増賃金の支払い対象とする。
  5. 企画業務型裁量労働制の見直し
    • 企画業務型裁量労働制の対象業務に「事業運営に関する事項について企画、立案調査及び分析を行い、その成果を活用して裁量的にPDCAを回す業務」と「課題解決型提案営業」とを追加するとともに、対象者の健康・福祉確保措置の充実等の見直しを行う。
  6. 特定高度専門業務・成果型労働制(高度プロフェッショナル制度)の創設
    • 職務の範囲が明確で一定の年収要件(少なくとも1,000万円以上)を満たす労働者が、高度な専門的知識を必要とする等の業務に従事する場合に、健康確保措置等を講じること、本人の同意や委員会の決議などを要件として、労働時間、休日、深夜の割増賃金等の規定を適用除外とする。
    • 制度の対象者について、在社時間等が一定時間を超える場合には、事業主は、その労働者に対し、必ず医師による面接指導を実施しなければならないこととする(労働安全衛生法の改正)。
  7. 企業単位での労使の自主的な取組の促進
    • 企業単位での労働時間等の設定改善に関する労使の取組を促進するため、企業全体を通じて設置する労働時間等設定改善企業委員会の決議をもって、年次有給休暇の計画的付与等に関する労使協定に代えることができることとする(労働時間等の設定の改善に関する特別措置法の改正)。

労働基準法改正案・有給休暇・残業代に関する詳細解説

2015年の労働基準法改正案のうち、有給休暇、残業代に関するそれぞれの改正案と今後の対策については、以下のページで解説していますのでご参考ください。

労働基準法改正により企業は年5日の有給休暇取得が義務化される!
厚生労働省は企業に対して年間5日以上の有給休暇を義務づける労働基準法改正を国会に提出しました。これは正社員だけでなく、パート・アルバイトの人も含みます。今回はこの改正法について詳細に解説します。
いよいよ中小企業も対象?法改正により残業代50%上乗せ!
これまで中小企業が猶予されてきた残業代1.5倍について、法改正により月60時間を超えた時間外労働には中小企業も課されることになりました。今回はその解説と今後の対策について説明します。
労働基準法改正案(2015年)のポイント(まとめ)
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この記事を書いた人


安部敏志

あべ社労士事務所代表・社会保険労務士

国家公務員I種職員として労働基準法・労働安全衛生法等の立案や企業への徹底的な指導に従事した経験を武器に、退職後は逆に会社を守る立場として経営者・人事担当者からの人事労務管理に関するご相談に対応。

最近は記事の執筆やセミナー講師の依頼にも積極的に対応。仕事内容がわかりにくいとよく言われるので、業務内容・実績を紹介するページを作成しました!

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