アパレル会社がアジアの労働環境改善に取り組む理由とは?

1/6の日本経済新聞に、世界のアパレル大手がアジアの縫製工場の労働環境の改善に取り組んでいるという記事が掲載されました。

このきっかけとなったのが、2013年4月にこの縫製工場が入居するビルで発生した崩壊事故です。この事故では1000人以上もの方が亡くなっています。

原因はビル所有者の違法立て替えですが、発電機やミシンの重さ・振動に耐えきれなくなったというものです。

スウェーデンのヘネス・アンド・マウリッツ(H&M)やファーストリテイリングなど世界のアパレル大手がバングラデシュなどアジアの縫製工場で労働環境の改善に取り組んでいる。

生産委託先の工場での防火・安全対策の強化や衛生面への配慮を通じて従業員の働く意欲を高める狙い。劣悪な環境で労働を強いる企業への外部の目が厳しくなっていることが背景にある。

縫製工場の労働改善へ バングラやミャンマー(日本経済新聞 2016/1/6 0:30)

この記事で注目すべき点は、生産委託先の工場の労務管理を改善しているということです。

日本的な考えだったら、「自社でもないのに、そんなことまでうちは面倒見れないよ!」ではないでしょうか?

以下の記事で、日本企業の労務コンプライアンスに関する見通しが、いかに海外の企業に比べて甘いかをご紹介しました。

日本企業と海外企業の労務コンプライアンスの意識の違い
今回は、日本企業と海外企業の労務コンプライアンスの意識の違いについて、実際にマレーシアで発生した労働問題を事例に解説します。

実際、昨年のG7首脳会議でも、低賃金・長時間労働を強いる工場を使って高収益を上げる企業を問題視する意見が示されています。

自社が良ければそれで良しという考え方では後々大きなツケを払うことになりますし、何より労務管理の問題は人権問題に直結するということを忘れてはいけません。

特に海外では法的な面に加えて、慣習的な面についても抑えておく必要がありますし。

アジア労働法の実務Q&A
アジア労働法の実務Q&A

posted with amazlet at 15.09.02
安西 明毅 小山 洋平 中山 達樹 塙 晋 栗田 哲郎
商事法務
売り上げランキング: 196,641
アパレル会社がアジアの労働環境改善に取り組む理由とは?
本記事以外の人事労務情報も満載の
Facebookページを、
いいねしてチェックしよう!
スポンサーリンク

フォローする

自社・他社の評判・分析を正しく把握するために

自社・他社の評判・分析を正しく把握するために

うちの会社はどんな評判なのだろうか、退職者が最近増えているけどもしかして同業他社に転職しているのだろうか、最近はそんな悩みを聞くことが増えています。

求人情報などの表の情報だけでなく、クチコミを調べるのは、今や求職者も会社の人事担当者も基本です。

求職者であれば入社予定の企業のクチコミ情報を集めますし、人事担当者にとっては自社・同業他社がどのようなことを言われているのかを分析することが重要です。

最近はこのような企業の内情を知るためのクチコミサービスは増えていますが、その中でも登録企業数は43万社以上、そして年収情報まで掲載されている国内最大級のキャリコネ転職サービス では企業の内部情報を無料で見ることができます。

今すぐ転職したいという人でなくても、現在の仕事で本当に良いのか、他社の状況を知っておくことは有用ですし、人事担当者としても自社の状況改善・他社の動向把握のためにもこうしたサービスを有効に活用しましょう。

キャリコネ転職サービス

人事の秘訣を知りたくありませんか?

人事の秘訣を知りたくありませんか?

毎月1回、人事に悩む経営者や人事担当者向けに、公開型のブログでは書けない本音を交えた人事の秘訣をお伝えしています。

また、人事担当者が対応すべき時期的なトピック、購読者限定のお得なサービスのご案内などを配信していますので、ぜひお気軽にご登録ください。

注意
*は必須項目を示しています。なお、氏名の欄には本名を漢字で入れてください。「たこ」など明らかにふざけた名前を登録している方がいますが、見つけ次第削除しています。


この記事を書いた人


安部敏志

あべ社労士事務所代表・社会保険労務士

従来の顧問契約とは異なり、中小企業の人事労務担当者の育成を主要業務とする。専門記事の執筆やセミナー・社内研修の講師にも対応。

あべ社労士事務所の業務案内

error: Content is protected !!