よく聞かれる国家公務員の仕事と期待される資質とは?

国家公務員と聞いてあなたはどんなイメージを持ちますか?

私の職歴を聞くと、大半の人から、

  • 国家公務員って実際どんな仕事をしているの?
  • どんな職場環境なの?
  • 給料は良いの?
  • 六本木とかで豪華な社宅に住んでいるの?

とか色々聞かれます。

プロフィールには書いていますが、13年間、国家公務員として働き、その中でも私は異動や転勤が多く、様々な経験をしてきている方だと思います。

そんな私が、独断と偏見によって、国家公務員の仕事内容・働く環境をご紹介します。

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1. にぎやかで昭和!

一言で言えば、昭和の香りが色濃い職場です・・・

といっても、私が働き始めたのは平成12年なので、昭和の職場環境を知っているわけではないですが、立派な外観のビルとは裏腹に、オフィス内は、「ザ・役所!」という感じでした。

今は、地方の役所にいくと、きれいなところもありますけど、とにかく書類に溢れていましたね。。。

それと、ほとんど毎日、職場のビルの周りは、日々どこかの団体に囲まれ、スピーカーによる大きな怒声が鳴り響いていました。

また、職場内でもどこかで怒号が飛び交っていました。

電話をしていても電話先の声が聞こえず、こちらの声も大きくなります。

この相乗効果でほとんどの人の声が大きくなり、職場内はますます賑やかになっていましたね。

退職してから出会った人に聞いてみると、どうも一般的な企業で常に怒号が飛び交う職場というのはあまりないようです。。。

国家公務員を目指す方に必要な第一の資質は、周りで怒号を聞いても平然と無視できる神経、つまり精神力です。

とはいっても心配無用です。2〜3年働いていれば慣れますから。私も最初は驚きましたし、ビクビクしたものですが、今となってはあの賑やかさが懐かしくなるときがあるほどです。

2. 徹底した教育指導!

公務員というのは、一旦採用されたら雇用が保障されています。犯罪を犯すなどよほどのことがない限りクビにはなりません。

あなたの上には何層にも亘る上司、先輩がいます。こうした先輩方から愛情あふれる徹底した教育指導が行われます。

現在の日本企業の大きな問題点は、ミドル層の質の低さ、そして、それは人材教育への費用を企業がカットしたためであると、書いてある本がありましたが、公務員はその点は問題ありません。

ある意味、スパルタ教育でしたね、あれは・・・いやいや、愛情あふれる徹底した教育ですねw

ちなみに、厚生労働省は「あかるい職場応援団」というサイトをつくり、パワハラ診断のためのチェックリストもつくっています。

私が経験した職場内の雰囲気を思い出しつつ、試してみたのですが、10個中9個に該当していました。

ん?

あれは、パワハラだったのかな???

承認を得るために書類を持って行って、4時間立たされたまま、訓示を頂いたこともありますし、書類を叩き付けられるなんてのは日常茶飯事です。私の同僚は、「何だこれは!!!」と目の前で破られたこともあります。

国家公務員を目指す方に必要な第二の資質は、直接、怒号を聞いても平然とできる神経、つまり精神力です。

あれ、第一の資質に似てますね。

3. 体力!体力!体力!

先程、昭和の香りが色濃い職場と書きましたが、代表的な例が、上司が残っていると帰れない職場というのがあります。

課のトップである課長が、「自分が残っていてもみんなは遠慮せず帰っていいよ」といったとしても、その下の取り巻き管理職的な人たちが、あなたの早い帰宅を許しません。

そうすると、あなたは、ほとんどの上司が帰るまで帰宅することはできません。

実際、やらなければならない仕事というのはキリがありません。

だから、「今日行うべきことは終わったので帰ります」といったとしても、「あれはどうなった?チェックするから締切前でも早くやってよ」と言われれば、やるしかありません。

こうして毎日長時間労働が積み上がって行きます。

国会待機による深夜残業という問題もありますが、少なくとも私の経験した職場では国会待機以外の問題の方が大きかったです。

ちょうど、以下のような記事を見つけましたが、まさに「残業当然」という雰囲気でした。

「残業当然」見直して 女性官僚、政府に提言

中央省庁の中堅女性官僚の有志6人が26日、働き方の見直しを求める提言を加藤勝信内閣人事局長(官房副長官)に手渡した。子育てや介護を抱える職員も仕事と家庭を両立できるよう、残業削減に取り組むことなどを求めている。

内閣人事局で提言を受け取った加藤氏は「みなさんの苦労や経験を反映した提言を踏まえ、きちんと取り組みたい」と話した。政府は両立支援を促すため、全省庁参加の協議会を設置。今後、国家公務員のワークライフバランス実現に向け、指針を出す意向も伝えた。

提言は(1)男女ともに長時間労働を当然とする価値観を変える(2)国会質問の答弁作成や法律立案作業など、深夜早朝に及ぶ業務を見直す(3)時間ではなく仕事の質を重視する人事評価基準に変える-ことなどを要望。

「育児のため残業不要の部署に配属してもらったが、不良債権的な存在になってしまうと不安」「子育て中の女性が働きやすい環境を追求した結果、男性や独身女性が(しわ寄せを受けて)働きづらくなっては根本的な解決にならない」など、切実な声も盛り込んだ。

有志の1人で、2歳の子どもを持つ財務省課長補佐の中西佳子さん(36)は「子育てなどで時間的制約のある人も、集中していい仕事ができる文化にしないといけない」と語った。

共同通信社(2014.06.26)より

第1、第2の資質で精神力の強さが必要と書きましたが、やはり体は資本です。

最後は体力勝負!

まとめ

国家公務員の職場環境の実態について、経験談から書いてみましたが、もしかして、かなりイメージと違ったのではないでしょうか?

色々と書きましたが、私自身は、良い経験だったと思っています。

少なくとも、初日に学生気分が吹き飛ぶほどスパルタでしたし、体育会系職場の上下関係のおかげで社会人としての礼儀作法はすぐに身につけることができました、と思います(^0^)

公務員を退職してから出会った人に多いのですが、「あんた本当に社会人?」と思うほど失敬・無礼な人っています。可哀想なことに、学校の先生、職場の上司や先輩などに恵まれなかったんでしょうね。または、学生からそのまま起業してたまたま事業が上手くいったとか。もちろん、そういった方とは仕事をしないので、クライアントの方にはいませんが ← ここ大事!

それに、国家・国民のために働くんだという意識は、就職前から人一倍強く持っていたつもりでしたが、それ以上に周りの先輩方の強い使命感というのを感じました。

そういう意味で、働きやすさは皆無に近かった気がしますが、働きがいはあった職場です。

安定しているから、楽そうだから、といった理由で国家公務員になった人も身近にいましたが、そういった人は、よく愚痴っていましたし、耐えられずに「うつ」になる人もいました。そうなると個人・組織の両方にとって不幸なことです。

働きがいを求めている方だったら、国家公務員という仕事は一つの選択肢になると思います。

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この記事を書いた人


安部敏志

あべ社労士事務所代表・社会保険労務士

国家公務員I種職員として労働基準法・労働安全衛生法等の立案や企業への徹底的な指導に従事した経験を武器に、退職後は逆に会社を守る立場として経営者・人事担当者からの人事労務管理に関するご相談に対応。

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