昨年末から参加している読書会「キャリア・カウンセリング理論」ですが、いよいよ実践的な部分「キャリアストーリー・インタビュー」に入ってきました。
前回の読書会の様子はこちら。
キャリアストーリー・インタビューの実践
サビカスによると、このキャリアストーリー・インタビューは、「30年にわたる実践を通じて進化させてきた刺激となる質問であり、最大限の効果を上げる質問」だそうです。
質問項目は以下の5つですが、その質問順序についても意味があるようで、確かに以前の質問順序は異なっていたということも読書会で紹介されていました。
キャリアストーリー・インタビューフォーム
A. あなたがキャリアを構成していくうえで、私はどのようなお役に立てるのでしょうか?
- あなたは、子供の頃成長する過程でどのような人に憧れ、尊敬していましたか? その人について話してください。
- 定期的に読んでいる雑誌や、定期的に見ているテレビ番組はありますか? それは何ですか? その雑誌や番組のどんなところが好きですか?
- あなたの好きな本、または映画は何ですか? そのストーリーを話してください。
- あなたの好きな格言や、指針となる言葉(モットー)を話してください。
- あなたの幼少期の最初の思い出は何ですか? 3歳から6歳頃に、あるいは思い出せるかぎり早い時間に、あなたに起きた出来事に関する3つの物語を話してください。
サビカス キャリア・カウンセリング理論・P202より引用
各項目の質問の意味は本書の中で解説されており、詳しくは読んでいただければと思いますが、私も読書会前に、一度やってみたのですが、想像以上に昔の記憶を呼び起こされました。
アインシュタインは、
もし自分が死ぬかもしれない状況になり、助かる方法を考えるのに1時間あるとしたら、最初の55分は、適切な質問を探すのに費やすだろう
という名言を残しています。それだけ質問の重要性を示唆しているわけですが、このキャリアストーリー・インタビューの意味を知った上で、実際に行ってみると、忘れていた記憶が呼び起こされます。
カウンセラーの力量にかなり依存するインタビュー
特に1つ目の質問・ロールモデルの部分への回答に苦労したのですが、実際に読書会に参加し、他のメンバーの方の回答を聞いているうちに、「そういえば・・・」と思い返していきます。
こういったことが独学ではできない勉強会の魅力ですね。
ただ、このインタビューを活かせるかどうかは、カウンセラーの力量にかなり依存するというのが実感です。
例えば、私は3つ目の質問で、本書でも例として掲載されている映画「ゴッドファーザー」を回答しましたが、私が語るストーリーと自分自身の将来の可能性がどのように統合していけばよいのかわかりませんでしたから。。。
ここまで読まれた方は、少しは興味があるかもしれないので、少し触れておくと、1つ目の質問は、ロールモデルのどんなところに憧れているのかを語らせることにより、無意識のうちに自分自身の自己概念を説明しているそうです。
自分自身の内面をえぐり出されるような気がして怖くなりませんか?
私は怖い反面、とてもこの世界に興味を持ち始めてきています(^0^)
福村出版
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