4人に1人はパワハラ経験者!パワハラの定義と6つの類型・事例を確認しておくべし!

以下の記事でも紹介していますが、7年連続で労働相談件数は100万件を超えています。

その中で、最も多い相談が、いじめ・嫌がらせ、いわゆるパワハラです。

あなたの会社は大丈夫? 労働相談件数は7年連続で100万件超え!
労働者からの職場のトラブルへの不満などに関する労働相談件数というのは、7年連続で100万件を超えています。その中で最も多いのが「いじめ・嫌がらせ」、いわゆるパワハラです。

今回は、厚生労働省の有識者会議が示しているパワハラの定義と6つの類型・事例について紹介します。

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パワハラの定義とは?

厚生労働省の有識者会議が示しているパワハラの定義は以下のとおりです。

同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為

この定義を理解するポイントは以下の2つです。

職場内の優位性
上司から部下に対しての行為だけでなく、先輩・後輩間や同僚間、さらには部下から上司に対して行われるなどの様々な職務上の地位や人間関係の優位性を背景に行われるケースが含まれる。
業務の適正な範囲
個人の受け止め方によって不満に感じる指示や注意・指導があっても「業務の適正な範囲」内であればパワーハラスメントに該当しない

パワハラ相談件数は急増・4人に1人がパワハラ経験

以下の図のとおり、厚生労働省に寄せられる労働相談だけでも、パワハラにに関する相談件数は、平成14年度時点の約6,600件から、10年後の平成23年度にはその7倍近い約46,000件にまで達しています。

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参考

資料:厚生労働省ポータルサイト「あかるい職場応援団」

また、厚生労働省の調査によると、従業員の4人に1人が「過去3年間にパワーハラスメントを受けたことがある」と答えています。

この結果は、年齢や職種による回答に大きな差がなく、パワハラは上司から部下への行為に限らず、働く人の誰もが関わりうる可能性があると言えます。

昔からこのようなものはあったと思うかもしれませんが、パワハラという言葉が浸透し、労働者側も今後は黙っていないという現れです。

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参考

資料:平成24 年度 厚生労働省委託事業 職場のパワーハラスメントに関する実態調査報告書(概要版)

パワハラの6つの類型と事例

厚生労働省の有識者会議は、パワハラの6つの類型・典型的な事例を示しています。

(1)暴行・傷害(身体的な攻撃)
  • 足で蹴られる(女性、50歳以上)
  • 胸ぐらを掴む、髪を引っ張る、火の着いたタバコを投げる(男性、40歳代)
(2)脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言(精神的な攻撃)
  • みんなの前で、大声で叱責。物をなげつけられる。ミスをみんなの前で、大声で言われる(女性、30歳代)
  • 人格を否定されるようなことを言われる。お前が辞めれば、改善効果が300万出るなど会議上で言われた(男性、20歳代)
(3)隔離・仲間外し・無視(人間関係からの切り離し)
  • 挨拶をしても無視され、会話をしてくれなくなった(女性、30歳代)
  • 他の人に「私の手伝いをするな」と言われた(男性、50歳以上)
(4)業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害(過大な要求)
  • 終業間際に過大な仕事を毎回押し付ける(女性、40歳代)
  • 休日出勤しても終わらない業務の強要(男性、30歳代)
(5)業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと(過小な要求)
  • 従業員全員に聞こえるように程度の低い仕事を名指しで命じられた。(女性、20歳代)
  • 営業なのに買い物、倉庫整理などを必要以上に強要される(男性、40歳代)
(6)私的なことに過度に立ち入ること(個の侵害)
  • 交際相手の有無について聞かれ、過度に結婚を推奨された(女性、30歳代)
  • 個人の宗教を、みんなの前で言われ、否定、悪口を言われた(女性、50歳以上)

上司が部下を厳しく指導することが必要な場面はありますが、(1)(2)(3)のように、暴力を振るったり、相手の人格を否定するようなことを言ったり、無視したりすることは、「業務の適正な範囲」とは言えないでしょう。

また、(4)(5)(6)の場合は「業務上の適正な範囲」との線引きが難しいケースがあります。典型的な事例はもちろんパワハラに該当するということで示されている事例ですが。

行為が行われた状況やその継続性によっても、パワーハラスメントか否かの判断が左右される場合もあります。

そのため、それぞれの職場で、どこまでが「業務の適正な範囲」なのかを明確にしておくべきです。

まとめ

厳しい指導とパワハラは紙一重なところがあります。パワハラと言われることを恐れるあまり適切な指導ができないというのも困りものです。

以下では、きちんとパワハラがどういうものか認識するためのオススメな9冊を紹介していますので参考にしてください。

パワハラとは?これはパワハラ?そんな悩みを解決できるオススメの9冊をご紹介!
厳しい指導とパワハラは紙一重です。パワハラと言われることを恐れるあまり適切な指導ができないというのも困りものです。今回は、きちんとパワハラがどういうものか認識するために、オススメな9冊を紹介します。

また、厚生労働省は、以下のサイトでパワハラ診断チェックリストを公開していますので活用するのも良いでしょう。

参考

あかるい職場応援団:パワハラ診断 チェックしてみよう!

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この記事を書いた人


安部敏志

あべ社労士事務所代表・社会保険労務士

国家公務員I種職員として労働基準法・労働安全衛生法等の立案や企業への徹底的な指導に従事した経験を武器に、退職後は逆に会社を守る立場として経営者・人事担当者からの人事労務管理に関するご相談に対応。

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